はじめに

このカッティングユニットは専門業務に従事するプロのオペレータが運転操作することを前提として製造されています。この製品は、集約的で高度な管理を受けているゴルフ場や公園、スポーツフィールド、商用目的で使用される芝生に対する刈り込み管理を行うことを目的として製造されております。このマシンは本来の目的から外れた使用をすると運転者本人や周囲の人間に危険な場合があります。

この説明書を読んで製品の運転方法や整備方法を十分に理解し、他人に迷惑の掛からない、適切で安全な方法でご使用ください。この製品を適切かつ安全に使用するのはお客様の責任です。

製品の安全や取り扱い講習、アクセサリなどに関する情報、代理店についての情報の入手、お買い上げ製品の登録などをネットで行っていただくことができます:www.Toro.com

整備について、また純正部品についてなど、分からないことはお気軽に弊社代理店またはカスタマーサービスにおたずねください。お問い合わせの際には、必ず製品のモデル番号とシリアル番号をお知らせください。図 1にモデル番号とシリアル番号を刻印した銘板の取り付け位置を示します。いまのうちに番号をメモしておきましょう。

Important: シリアル番号プレートについている QR コード(無い場合もあります)をモバイル機器でスキャンすると、製品保証、パーツその他の製品情報にアクセスできます。

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この説明書では、危険についての注意を促すための警告記号(図 2)を使用しております。これらは死亡事故を含む重大な人身事故を防止するための注意ですから、必ずお守りください。

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この他に2つの言葉で注意を促しています。重要 は製品の構造などについての注意点を、はその他の注意点を表しています。

この製品は、関連する全ての欧州指令に適合しています。詳細についてはこの冊子の末尾にあるDOI(適合宣誓書)をご覧ください。

安全について

安全に関する一般的な注意

この製品は手足を切断する能力がある。重大な人身事故を防ぐため、すべての注意事項を厳守してください。

  • 本機をご使用になる前に必ずこのオペレーターズマニュアルをお読みになり、内容をよく理解してください。

  • このマシンを運転する時は常に十分な注意を払ってください。運転中は運転操作に集中してください;注意散漫は事故の大きな原因となります。

  • マシンの可動部の近くには絶対に手足を近づけないでください。

  • ガードなどの安全保護機器が正しく機能していない時は、運転しないでください。

  • 排出口の近くに手足などを近づけないでください。

  • 作業場所に、無用の大人、子供、ペットなどを近づけないでください。子供に運転させないでください。

  • 運転席を離れる前に:

    • 平らな場所に駐車する。

    • カッティングユニット下降

    • 駆動系統をOFFにする。

    • 駐車ブレーキを掛ける(装備車の場合)。

    • エンジンを止め、キーを抜き取る。

    • 全ての動きが停止するのを待つ。

間違った使い方や整備不良は人身事故などの原因となります。事故を防止するため、以下に示す安全上の注意や安全注意標識 Graphic のついている遵守事項は必ずお守りください 「注意」、「警告」、および「危険」 の記号は、人身の安全に関わる注意事項を示しています。これらの注意を怠ると死亡事故などの重大な人身事故が発生する恐れがあります。

カッティングユニットの安全確保

  • トラクションユニットに取り付けたカッティングユニットは、機械の一部となります。ですから、トラクションユニットのオペレーターズマニュアルもお読みになって、機械全体を安全に取り扱う方法を良く学んでください。

  • 異物をはね飛ばしたときや機体に異常な振動を感じたときにはまずマシンを停止し、キー付きのマシンではキーを抜き取り、各部の動きが止まってからよく点検してください。異常を発見したら、作業を再開する前にすべて修理してください。

  • 各部品が良好な状態にあり、ボルトナット類が十分にしまっているか常に点検してください。読めなくなったステッカーは貼り替えてください。

  • アクセサリ、アタッチメント、交換部品は、必ずトロの純正品をお使いください。

刈り込みブレードについての安全事項

磨耗の進んだブレードや破損したブレードは、回転中にちぎれて飛び出す場合があり、これが起こるとオペレータや周囲の人間に多大の危険を及ぼし、最悪の場合には死亡事故となる。

  • ブレードが磨耗や破損していないか定期的に点検すること。

  • ブレードを点検する時には安全に十分注意してください。ブレードをウェスでくるむか、安全手袋をはめ、十分に注意して取り扱ってください。ブレードは研磨または交換のみ行い、たたいて修復したり溶接したりしないでください。

  • 複数のブレードを持つ機械では、1つのブレードを回転させると他も回転する場合がありますから注意してください。

安全ラベルと指示ラベル

Graphic

危険な部分の近くには、見やすい位置に安全ラベルや指示ラベルを貼付しています。破損したりはがれたりした場合は新しいラベルを貼付してください。

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組み立て

Note: 前後左右は運転位置からみた方向です。

リール用グリスフィッティングを取り付ける

この作業に必要なパーツ

グリスフィッティング(ストレート)1

カッティングユニットのリールモータ側にグリスフィッティングを取り付けてください。図 3を参照して、各位置に配置されたカッティングユニットのどちら側にリールモータを取り付けるかを確認する。

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  1. リールモータのサイドプレートの固定ねじを外す。ねじは廃棄する (図 4)。

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  2. グリスフィッティング(ストレート)を取り付ける (図 4)。

    Note: グリースフィッティングはリールモーターのスプラインを潤滑するためのものです。

カッティングユニットを調整する

  1. リールと下刃の調整を行う。

  2. 刈高に合わせて後ローラを調整する。

  3. 刈り高を調整する。

  4. 必要に応じて後シールドを調整する。

これらの調整についての詳細は、を参照。

リールモータを取り付ける。

この作業に必要なパーツ

O リング1
キャップスクリュ(既に取り付け済みの場合もあり)2

Important: リールモータを取り付ける前に、カッティングユニットをはさんでリールモータの反対側に取り付けるカウンタウェイトまたはアクセサリを購入し、その説明書に従って取り付けを行ってください。

  1. カッティングユニットをトラクションユニットに取り付ける:取り付け要領についてはトラクションユニットのオペレーターズマニュアル を参照。

  2. リールモータのサイドプレートにキャップスクリュが付いていない場合は取り付ける (図 4)。

  3. リールモータにOリングを取り付ける (図 5)。

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  4. リールモータを取り付け、キャップスクリュで固定する。

  5. サイドプレートからグリスを注入する。グリスベントからグリスが漏れてくるまで入れること (図 4)。

ショップローラアセンブリを調整する

カッティングユニットを使い始める前に、ショップローラの位置調整を行ってください;ショップローラーアセンブリの調整 (モデル03192のみ)。を参照。

製品の概要

モデル番号ウェイト
0318960kg
0319062kg
0319167 kg
03192

54 kg (119 lb)

アタッチメントとアクセサリ

トロが認定した各種のアタッチメントやアクセサリがそろっており、マシンの機能をさらに広げることができます。詳細は弊社の正規サービスディーラ、または代理店へお問い合わせください;弊社のウェブサイト www.Toro.com でもすべての認定アタッチメントとアクセサリをご覧になることができます。

いつも最高の性能と安全性を維持するために、必ずToroの純正部品をご使用ください。他社の部品やアクセサリを御使用になると危険な場合があり、製品保証を受けられなくなる場合がありますのでおやめください。

運転操作

運転の詳細は、トラクションユニットのオペレーターズマニュアル を参照してください。カッティングユニットは、毎日、使用前に調整をしてください;リールと下刃の調整を行うを参照してください。試験刈りを行って、カッティングユニットが希望通りの刈り上がりに調整されていることを確認してから使ってください。

カッティングユニットを調整する

後シールドを調整する

ほとんどの場合、シールドを閉じた状態にする(前方に排出する)と、最もよく刈りかすを分散します。濡れ芝などのように草が非常に重い時はシールドを開ける方が良い場合もあります。

後シールド(図 6)を開くには、シールドを左サイドプレートに固定しているボルトをゆるめます。シールドを希望位置にセットしたら、ボルトを元通りに締め付けます。

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リールと下刃の調整を行う

毎日のベッドナイフ調整

このカッティングユニットではデュアルノブ方式によってベッドナイフとリールの調整を行うようになっており、最適の調整を簡単に手早く行うことができます。また、このデュアルノブ方式では非常に正確な調整ができますので、ベッドナイフとリールとが相互に研磨しあうようになり、鋭利な刃先が長持ちして、高品質な刈りを長時間持続させることができ、バックラップの頻度を大幅に減らすことができます。

毎日または必要に応じて、刈り込みに出発するまえに、各カッティングユニットの下刃とリールの刃合わせ状態を点検してください。この点検は、前日の調子に係わりなく毎回行ってください。

  1. カッティングユニットを硬い表面に下ろし、エンジンを停止し、イグニッション キーを取り外す。

  2. 手でリールをゆっくりと後ろ向きに回転させ、リールと下刃の接触状態を耳で確認する。

    • 接触がまったくない場合には、以下の手順で調整する::

      1. ベッドバー調整ネジを時計回り (図 7) に、軽い接触感と音がするまで 1度に1クリックずつ回す。

        Note: ベッドバー調整ネジには、各インデックス位置での下刃の0.022 mm毎の移動に対応する戻り止めが付いています。

        g003322
      2. リールと下刃の間に、下刃に対して垂直になるように、カッティングパフォーマンスペーパー (Toro部品番号125-5610) の長いストリップを挿入し (図 8)、次にリールをゆっくりと前方に回転させる。紙が切れるはずです。切れない場合は、切れるまで手順AとBを繰り返す。

        g003323
    • 過度の接触/リールの引きずりが明らかな場合は、バックラップするか、下刃の前面を再研磨するか、下刃とリールのどちらかまたは両方を研磨して、精密な刈り取りに必要な鋭い刃を実現します。Toroのリールおよびロータリー式芝刈り機の研磨マニュアル (フォーム番号09168SL) を参照してください。

    Important: どんな場合でもごく軽い接触がベストです。軽く接触を維持しないと、下刃/リールの刃先は十分に自研ぎされず、一定期間操作すると鈍くなります。逆に、接触が強すぎると、相互の摩耗が早く進み、摩耗ムラが出て刈り上がりに悪影響が出やすくなります。

    Note: 下刃は、長期間使用しているうちにリールに削られ、リールの端部と接触する縁の部分が角張ってきます。この角張った部分は、ヤスリなどを使って丸めるか、下刃の刃先と面一にするかしてください。

    Note: 出荷時に面取りを施していますが(図 9)、この面取りはベッドナイフの寿命の中ほど(40%)でなくなりますので、面取りが必要になります。

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    Note: 面取りを大きくしすぎると、ターフに刈り残しが出るようになりますから注意が必要です。

リールと下刃の調整を行う

以下の作業は、初回組立、研磨、バックラップ、分解組立などの際に行うものです。毎日行う作業ではありません。

  • カッティングユニットをバックラップした後、または下刃やリールを研磨した後、カッティングユニットで数分間刈り込み、その後、リールとベッドナイフが互いに調整されるように、この手順を繰り返して下刃をリールに合わせ込む必要がある場合があります。

  • ターフの密度が非常に高い場合や、刈高が非常に低い場合には、更に微調整が必要となる場合もあります。

  1. カッティングユニットを平らな水平の作業台の上に置く。

  2. ベッドバー調整ねじを左に回してベッドナイフとリールの接触をなくす(図 10)。

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  3. ベッドナイフとリールが見えるように、カッティングユニットを立てる。

    Important: ユニットの背面についているベッドバー調整ねじのナットが床に当たっていないことを確認する;キックスタンドを使用すること(図 11)。

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  4. リールを回転させ、刃の1つがカッティング ユニットの右側にある下刃の端から約 25 mm 内側で下刃を横切るようにします。

  5. リールブレードが下刃の端と交差する部分に識別マークを付ける。

    Note: これはこの後の調整をやり易くするためである。

  6. 手順5でマークしたポイントで、ブレードと下刃の間に0.05 mmのシム (部品番号 140-5531) を挿入する。

  7. 右側のベッドバーアジャスターを、シムに軽い圧力がかかるまで時計回りに回し、ベッドバーアジャスターを2クリック戻してシムを取り外す。

    Note: カッティングユニットの左右どちらかの側で調整をすると反対側の調整も影響されます。2クリック戻すことにより、反対側の調整作業時にクリアランスを確保します。

    Note: 調整前の下刃とリールの間隔が広すぎる場合には、左右の調整ねじを交互に回して、間隔を適宜小さくしておくとよいでしょう。

  8. 先ほどマークを付けた刃(ユニット右側でシムを挟んでチェックした刃)がカッティングユニットの左端からおよそ 25 mm の位置でリール刃が下刃と交差するようにゆっくりと リールを回して位置を決める。

  9. シムが軽く挟まれた状態で引き抜ける程度まで、左側のベッドバー調整ねじを右に回して調整する。

  10. ユニットの右側に戻り、左右とも同じ程度の力でシムを引き抜くことができるように、適宜再調整する。

  11. ステップ9と10を繰り返して、カッティングユニットの左右どちらの側でも、同じ力でシムを引き抜けるように、しかしそこから左右でもう1クリック締めるとシムを引き抜けなくなるように、下刃とリール刃のすき間を調整する。

    Note: 以上で、下刃とリールが平行に調整された。

  12. この位置(あと1クリック締めるとシムが通らなくなる位置)から、ベッドバーアジャスタをそれぞれ右に1クリック締める。

    Note: 1回のクリックで、下刃が 0.022 mm 移動します。調整ねじを締めすぎないように注意してください。

  13. 刃合わせチェックペーパー (Toro P/N 125-5610) を、リールとベッドナイフとの間に入れてベッドナイフに対して直角にセットし (図 8)、リールを ゆっくりと 前転させる;紙が切れれば適切。左右のベッドバー調整ボルトをそれぞれ1クリックだけ締め、もういちど紙を切るテストを行う。紙が切れるまでこれを繰り返す。

    Note: 過度の接触/リールの引きずりが明らかな場合は、バックラップするか、下刃の前面を再研磨するか、下刃とリールのどちらかまたは両方を研磨して、精密な刈り取りに必要な鋭い刃を実現します。Toroのリールおよびロータリー式芝刈り機の研磨マニュアル (フォーム番号09168SL) を参照してください。

後ローラの高さを調整する

  1. HOC(刈高)チャートに従って、サイドプレート取り付けフランジ (図 12) の下に必要な枚数のスペーサーを入れて、後部ローラーブラケット(図 12)を希望の刈高範囲に調整する。

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  2. カッティングユニットの後部を持ち上げてベッドナイフの下に角材などの枕を置く。

  3. 各ローラーブラケットとスペーサーを各サイドプレート取り付けフランジに固定しているナット2個を取り外す。

  4. ローラーとネジをサイドプレート取り付けフランジとスペーサーの下にする。

  5. スペーサを、ローラブラケットの上にしてボルトに通す。

  6. ローラブラケットとスペーサを、サイドプレート取り付けフランジの下側に、先ほど取り外したナットを使って取り付ける。

  7. ベッドナイフとリールの接触状態が良好であることを確認する。カッティングユニットを立てて、前ローラと後ローラ、およびベッドナイフが見えるようにする。

    Note: リールと後ローラとの平行関係は、カッティングユニット全体の組み立て精度により保証されていますから、調整は不要です。極わずかの狂いの調整は以下の方法により可能です:カッティングユニットを定盤の上に載せ、サイドプレート固定キャップスクリュをゆるめる(図 13)。ガタを除去し、キャップスクリュを 37-45 N·m(36.6-44.7 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。

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刈高さの調整

Note: 刈高チャート(モデル 03189, 03190, 03191 用)で、希望する刈り込み強度(下刃傾斜角)に必要となる後スペーサの枚数を確認してください;刈高とベッドナイフの選択チャート(モデル03189、03190、03191のみ)を参照。

  1. 刈り高ブラケットをカッティングユニットのサイドプレートに固定しているロックナットをゆるめる(図 14)。

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  2. ゲージバー(図 15)のナットを緩め、調整ボルトで希望の刈高さに設定する。

    Note: ボルトの頭の底とバーの面の間の距離が刈高さです。

    g011864
  3. ボルトの頭を下刃の刃先に引っ掛け、バーの後端を後部ローラーに載せたままにする(図 16)。

  4. フロントローラーがゲージバーに接触するまで調整ボルトを回す(図 16)。ローラ全体が下刃と平行になるように、ローラの両側を均等に調節する。

    g011865

    Important: 前後のローラにゲージが当たり、ボルトの頭がリールにぴったりと掛かっているのが正しい調整状態です。下刃の左右端でこの状態となるように調整してください。

  5. ナットを締めて調整を固定する。

    Note: ナットを締めすぎないこと。ワッシャの遊びがなくなるまで締め付ければそれでよい。

刈高とベッドナイフの選択チャート

刈高チャート(モデル03189、03190および03191)
刈高設定刈り込みの「強さ」1/4" 後スペーサの数 刈高設定刈り込みの「強さ」1/4" 後スペーサの数
6 mm弱め032 mm弱め4
Normal0普通5
強め1強め6
9 mm弱め035 mm 弱め4
Normal1普通5
強め2強め6
13 mm弱め038 mm弱め5
Normal1普通6
強め2強め7
16 mm弱め141 mm弱め6
普通2普通7
強め3強め8
19 mm弱め244 mm弱め6
普通3Normal7
強め4強め8
22 mm弱め248 mm弱め7
普通3Normal8
強め4強め9
25 mm弱め351mm弱め7
普通4Normal8
強め5強め9
29 mm弱め4  
Normal5
強め6

以下の表により、希望する刈高に最も適したベッドナイフを決定してください。

下刃/刈り高さの選択表
ベッドナイフパーツ番号ベッドナイフのリップの高さ 刈高
刈高低い147-1248(69 cm)5.6 mm 6.4-12.7 mm
147-1252 (32”)(0.220")(0.250-0.500")
エッジマックス®137-6095(69 cm)6.9 mm 9.5-50.8 mm
 (0.270")(0.375-2.00")*
標準装備147-1249(モデル 03189/90, 27")6.9 mm 9.5-50.8 mm
147-1253(モデル 03191, 32") (0.270")(0.375-2.00")*
ヘビー・デューティー147-1250(モデル 03192, 27")9.3mm 12.7-50.8 mm
147-1254 (32”)(0.370")(0.500-2.00")
* 暖地型芝草を 12.7 mm 以下の刈高で刈り込む場合には、ローカット用ベッドナイフが必要となる場合があります。
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ショップローラーアセンブリの調整

整備場の床にバーチカッターを降ろすときやトラクションユニットから外して床に置く場合には、リールやベッドナイフが床にあたって損傷しないよう、必ずショップローラアセンブリを下げてください。

カッティングユニットを使用する前には、ショップローラが刈り込みの邪魔にならないよう、トラクションユニットに取り付けたカッティングユニットを上昇させ、ショップローラを上位置にしてください。

  1. ショップローラ用ブラケットをサイドプレートのピンに固定しているクレビスピンのコッターピンを外す。

  2. ショップローラを希望位置にセットする:

    • カッティングユニットを床に降ろす時やトラクションユニットから外す時には、ショップローラを下げる(図 18)。

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    • カッティングユニットを作動位置まで上げてから、ショップローラブラケットを上位置にする(図 19)。

      g341820

      Note: クレビスピンは、常時サイドプレートの四角穴に入っているのが正しい取り付けです。

  3. コッターピンを使って、ショップローラブラケットをクレビスピンに固定する。

  4. 以上の作業をこのカッティングユニットの反対側および他のカッティングユニットにも行う。

刈高さの調整

モデル 03192 の刈高設定は、刈高調整用(スロット付き)後スペーサをサイドプレートパッドの下側に取り付けることによって行います。

Note: サイドプレートパッドの上側にあるスペーサは刈高に影響を与えません。

刈高調整に試用しないスペーサはサイドプレートパッドの上側に保管しておきます。

モデル 03192 のカッティングユニットでは 2 種類のスロット付きスペーサで刈高を設定します。

  • 1/4"(6.4 mm):スロット付き普通厚スペーサ左右それぞれ最大 3 枚。

  • 0.075"(1.9 mm):スロット付き薄いスペーサ左右それぞれ最大 2 枚。

上記の他、厚さ 1/4"(6.4 mm)の固定スペーサが左右のサイドプレートパッド下に各 5 枚装着されています。

Important: この 5 枚のスペーサは取り付けたままにしておいてください:このカッティングユニットの刈高設定範囲は、32ー51 mm です。固定スペーサを取り除いてしまうと、この刈高範囲を逸脱してしまいます。

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モデル 03192 カッティングユニットの刈り込み強さ(下刃角度)の調整は以下の手順で行う:

  • トラクションユニットのオペレーターズマニュアルに従って、カッティングユニットをトラクションユニットに取り付ける。

  • 固定プレートの前にあるロックナットをゆるめ(外さないこと)、固定プレートの後にあるキャリッジボルト、スペーサ、ロックナットを外してこれらの位置を調整する。

    Note: 刈りの強さを 弱めに 設定したい場合には、カッティングユニットのリンクを1番に取り付ける;逆に、刈りの強さを強めに 設定したい場合には、カッティングユニットのリンクを3番に取り付ける(図 21)。

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刈高とベッドナイフの選択チャート

刈高チャート(モデル03192)
刈高設定1/4" 後スペーサの枚数*後スペーサの数
32 mm50
34 mm51
35 mm52
38 mm60
40 mm61
42 mm62
45 mm70
46 mm71
48 mm72
51 mm80
*サイドプレートのパッドの下側に取り付ける。

以下の表により、希望する刈高に最も適したベッドナイフを決定してください。

下刃/刈り高さの選択表
ベッドナイフパーツ番号ベッドナイフのリップの高さ 刈高
刈高低い147-1248(69 cm)5.6 mm 6.4-12.7 mm
147-1252 (32”)(0.220")(0.250-0.500")
エッジマックス®137-6095(69 cm)6.9 mm 9.5-50.8 mm
 (0.270")(0.375-2.00")*
標準装備147-1249(モデル 03189/90, 27")6.9 mm 9.5-50.8 mm
147-1253(モデル 03191, 32") (0.270")(0.375-2.00")*
ヘビー・デューティー147-1250(モデル 03192, 27")9.3mm 12.7-50.8 mm
147-1254 (32”)(0.370")(0.500-2.00")
* 暖地型芝草を 12.7 mm 以下の刈高で刈り込む場合には、ローカット用ベッドナイフが必要となる場合があります。
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刈高に関わる用語の解説

刈高の設定

希望する刈り高に設定調整するという意味です。

名目の刈高(作業台で設定した刈高)

これは、前後のローラの底部を結んでできる平面からベッドナイフの先端までの高さのこと、いわば理論上の刈高です。

実効刈高

実際に芝草が刈り取られる高さのことです。名目刈高が同じでも、草種の違い、季節の違い、ターフや土壌のコンディションなどにより実効刈高はさまざまに変化します。カッティングユニットの設定(刈り込みの強さ、ローラの種類と位置、ベッドナイフの種類、装着するアタッチメント、ターフ補正装置の調整など)も、実効刈高に影響を与えます。

Toro のターフエバリュエータを使って、定期的に実効刈高を確認し、名目刈高との差を把握しておくことをお勧めします。

Toro のリールマスターの実効刈高の測定に推奨されるターフエバリュエータ(図 23):

  • ターフエバリュエータ、 モデル 04399;名目設定刈高 6-25 mm 用

  • ターフエバリュエータ、 モデル 136-3635;名目設定刈高 25-51 mm 用

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刈り込みの「強さ」

刈り込みの「強度」は、刈りあがりに大きな影響を与えます。「強さ」とは、地表面と下刃との角度を言います (図 24)。

この角度を何度にセットするのが一番よいかは、ターフのコンディションによって、また、どのような刈り上がりを希望するかによって異なってきます。使っていくうちにベストの設定がわかるようになります。ターフのコンディションはシーズンを通じて変化しますから、それに合わせてカッティングユニットの姿勢を変えて構いません。

一般的に、暖地型の芝草(バミューダ、パスパラム、ゾイシアなど)には、弱~普通程度の設定が適しており、寒地型の芝草(ベント、ブルーグラス、ライグラスなど)には、普通~きつめの設定が適しています。きつい設定では、リールの回転によって、より多くの芝草がベッドナイフにかき寄せられるので、刈り取り量が多くなります。

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後スペーサ

刈り込みの強さは、後スペーサの数で設定します。一定の刈り高さの場合、サイドプレート取り付けフランジの下にスペーサーを追加すると、カッティングユニットがより強力になります。トラクションユニットに装着されているカッティングユニット全部が同じ姿勢(スペーサ P/N119-0626 の数が同じ)にセットされていることが必要です。姿勢が異なるとターフの見映えが悪くなる可能性があります (図 24)。

保守

カッティングユニットを立てる時の注意

ベッドナイフやリールを見るためにカッティングユニットを立てる場合には、ベッドバー調整ねじのナットが床面に接触しないように、カッティングユニットの後ろ側についているスタンド(トラクションユニットの付属品)で支えるようにしてください(図 25)。

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カッティングユニットの潤滑

定期的に、各カッティングユニットの全部の潤滑個所にNo.2汎用リチウム系グリスを注入します(図 26)。

前ローラに2ヶ所、後ローラにも2ヶ所、そしてリールモータのスプラインに1ヵ所のグリスポイントがあります。

Note: モデル 03192 には前ローラが付属しておりません:グリスポイントは後ローラに 2 箇所とリールモータのスピンドル部 1 箇所です。

Important: カッティングユニットを水洗いした直後にグリスアップ作業を行うと、機械各部から水分を追い出してベアリングの寿命を延ばすことができます。

  1. グリスニップルの周囲をウェスできれいに拭く。

  2. きれいなグリスがローラのシールやベアリングの逃がしバルブからはみ出してくるまでグリスを注入する。

  3. はみ出したグリスはふき取る。

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リール仕様

リールの2番取り(リリーフ研磨)

新品リールには、ランド部の幅が 1.3-1.5 mm あり、30 °の逃げ角(2番角、リリーフ角)を付けてあります。

ランド部の幅が 3 mm を超えたら以下の作業を行ってください:

  1. 全部のリール刃に 30 °の角度で2番削りを行って、ランド部の幅を 1.3 mm にしてください (図 27)。

    g028800
  2. 円筒研磨を行って各刃先の軌道円の差を 0.025 mm 未満にしてください。

    Note: これにより、ランド部の幅がわずかに大きくなります。

    Note: リールやベッドナイフの鋭利な刃先を長持ちさせるには、リールやベッドナイフを新たに研磨して使い始めたときに、フェアウェイを2面刈り込むごとに刃合わせのチェックを行い、刃先にバリが出ていたら除去してください。バリは刃と刃の接触を大きくして摩耗を早めます。

  3. リール外径測定用テープを使用して、リールの左右両端での直径を測定する(図 28);左右の測定値の差が 0.250 mm 未満であれば適正とする。差がこれよりも大きい場合には、研磨を行って真の円筒に戻す。

    Note: リール外径測定用テープは、弊社代理店でお求めになれます。

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リール研磨のために前シャフトアセンブリを取り付ける場合

Important: リール研磨機にカッティングユニットを載せるためには以下のパーツが必要です:

数量パーツパーツ番号
2前側刈高ブラケット125-2796
2キャリッジボルト(⅜ x 1-½")3231-4
2ロックナット(⅜")104-8301
2六角ヘッドボルト(5/16 x 1-1/8 インチ)322-16
1前ローラシャフト117-0957
  1. 整備用ローラ付いている場合には取り外す;ショップローラーアセンブリの調整 (モデル03192のみ)。を参照。

  2. キャリッジボルトとロックナットを使用して、前側刈高ブラケットをサイドプレートの一番上の穴に取り付ける(図 29)。

    Important: 刈高ブラケットがキャリッジボルトとロックナットでスロットの一番上に取り付けられ、刈高ブラケットが一番低い位置になっていることを確認してください。

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  3. 六角ボルト2本で刈高ブラケットの下にシャフトを取り付ける。

  4. シャフトがカッティングユニットに対して平行であることを確認してください;平行でない場合には、下側のキャリッジボルトをゆるめて並行に調整してからしめなおしてください。

ベッドナイフの整備

ベッドナイフの使用限界を以下の表に示します。

Important: 使用限界を超えているベッドナイフでは、刈り込み後の見映えが悪くなったり、カッティングユニットの耐衝撃性が低下したりする可能性があります。

ベッドナイフの使用限度チャート(工場出荷時の標準ナイフよう)
ベッドナイフパーツ番号ベッドナイフのリップの高さ 使用限界*上面・前面研削角度
刈高低い147-1248(69 cm)5.6 mm4.8 mm10/5°
147-1252 (32”)
エッジマックス®137-6095(69 cm)6.9 mm4.8 mm10/5°
 
標準装備147-1249(モデル 03189/90, 27")6.9 mm4.8 mm10/5°
147-1253(モデル 03191, 32")
ヘビー・デューティー147-1250(モデル 03192, 27")9.3 mm4.8 mm10/5°
147-1254 (32”)
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Note: どのベッドナイフでも、その使用限界はベッドナイフの底面を基準として判断します(図 31)。

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上面の研磨角度を点検する

ベッドナイフの研磨では、研磨角度が非常に重要です。

傾斜計(トロのパーツ番号 131-6828)と傾斜計マウント(トロのパーツ番号 131-6829)を使用して研磨機の設定角度を調べ、必要に応じて修正を行ってください。

  1. 32に示すように、ベッドナイフの底部に傾斜計をセットする。

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  2. 傾斜計についている Alt Zero ボタンを押す。

  3. 傾斜計マウントのマグネットのエッジがベッドナイフのエッジに密着するように、ベッドナイフのエッジに傾斜計マウントをセットする(図 33)。

    Note: このとき、ステップ 1の時と同じ側にデジタル表示が見えるようにしてください。

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  4. 33に示すようにマウントに傾斜計を取り付ける。

    Note: この時の読みが、研磨機によって作られた角度であり、この角度が推奨値から 2° 以内であれば適正です。

ベッドバーの整備

ベッドバーの取り外し

  1. ベッドバー調整ねじを左に回して下刃とリールの接触を完全になくす(図 34)。

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  2. スプリングテンションナットをゆるめて、ワッシャがベッドバーを全く押さないようにする(図 34)。

  3. ベッドバーボルト(図 35)を固定しているロックナット(機体両側)をゆるめる。

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  4. 各ベッドバーボルトを抜いてベッドバーを下に引き抜いてカッティングユニットから外す(図 35)。

    ベッドバーの両端にナイロンワッシャー2個とスチールワッシャー1個を配置する (図 36)。

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ベッドバーの取り付け

  1. ベッドバーを取り付け、固定用「耳」をワッシャーとベッドバー調整ネジの間に配置する。

    Important: 図 37に示すように、DPAアジャスターをベッドバーの耳の中央に配置する。DPAアジャスターがベッドバーの耳の中央以外に取り付けられている場合、下刃とリールの接触に悪影響を及ぼす可能性があります。

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  2. ベッドバーボルト(とボルトについているナット)とワッシャ3枚(全部で 6 枚)で、ベッド・バーを各サイドプレートに固定する。

  3. サイドプレートのボスの両側にナイロンワッシャを入れる。その外側からスチール製ワッシャを取り付ける(図 36)。

  4. ベッドバーボルトを 37-45 N·m (3.7-4.6 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。

  5. 外側のスチールワッシャーが手でちょうど回転するくらいまで、ベッドバーロックナットをゆっくりと締める。

    Important: サイドプレートをゆがめる恐れがあるのでロックナットは締め付け過ぎないように注意してください。

    Note: ベッドバーとスライドプレートの間のナイロンワッシャーには小さな隙間があります。

  6. スプリングがつぶれるまでテンションナットを締め、そこから半回転戻す(図 38)。

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ベッドナイフの仕様

ベッドナイフの取り付け

  1. ベッドバーの表面についている錆や汚れをきれいに落とし、ベッドバーの表面に薄くオイルを塗る。

  2. ねじ穴をきれいに掃除する

  3. ベッドナイフ固定ボルトに固着防止パウンドを塗ってベッドナイフをベッドバーに固定する。

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  4. 外側の 2 本のねじを 1 N·m(1.15 kg.m=10 in-lb)にトルク締めする;図 40を参照。

  5. ベッドナイフの中央から作業し、ネジを23~28 N∙m (2.5~3.0kgm) のトルクで締める。図 40を参照方。

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  6. ベッドナイフを研磨する。

HD デュアルポイントアジャスタ(DPA)の整備

  1. 全部のパーツを取り外す(HD DPA キットの 取り付け要領書 および図 41を参照)。

  2. カッティングユニットのセンターフレームのブッシュ挿入場所に固着防止剤を塗布する(図 41)。

  3. フランジブッシュのキーとフレームのキー溝を揃えて、ブッシュを挿入する(図 41)。

  4. アジャスタシャフトにウェーブワッシャを通し、アジャスタシャフトをカッティングユニットのフレームのフランジブッシュに通す(図 41)。

  5. 平ワッシャとロックナットでアジャスタシャフトを固定する(図 41)。

  6. ロックナットを 20-27 N・m (2.1-2.6 kg.m = 15-20 ft-lb)にトルク締めする。

    Note: ベッドバーアジャスタのシャフトは左ねじである。

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  7. アジャスタシャフトに嵌るベッドバー調整ねじのねじ山部分に固着防止コンパウンドを塗布する

  8. ベッドバー調整ねじをアジャスタシャフトにはめ込む。

  9. 硬化ワッシャ、スプリング、スプリングテンションナットをアジャスタねじに仮止めする。

  10. ベッドバーアジャスタとスラストワッシャとの間にベッドバーの固定用「耳」を入れる。

  11. ベッドバーボルト(とボルトについているナット)とワッシャ6枚で、ベッドバーを各サイドプレートに固定する。

    Note: サイドプレートのボスの両側にナイロンワッシャを入れる。

  12. その外側からスチール製ワッシャを取り付ける(図 41)。

  13. ベッドバーボルトを 37-45 N·m(3.7-4.6 kg.m = 27-33 ft-lb)にトルク締めする。

  14. 左右の遊びが完全になくなって外側のスチール製ワッシャが回らなくなるまで(ただし決して締めすぎになったりサイド・プレートが変形したりしていない)ロックナットを締め付ける。

    Note: 内側のワッシャには遊びがあってかまいません(図 41)。

  15. 各ベッドバーアジャスタアセンブリを締め付けて圧縮スプリングを完全に圧縮し、そこから1/2回転だけ戻す(図 41)。

  16. カッティングユニットの反対側についても同じ作業を行う。

  17. リールと下刃の調整を行う; リールと下刃の調整を行うを参照。

ローラの整備

ローラの整備用として、ローラリビルドキット(Part No. 114–5430)およびローラリビルドツールキット(Part No. 115–0803)を販売しております(図 42)。ローラリビルドキットは、ローラの分解組み立てに必要なすべてのベアリング、ベアリングナット、内側シール、外側シールをセットにしたキットです。ローラリビルドツールキットは、ローラリビルドキットをつかってローラの再組み立てを行うのに必要な工具と説明書のキットです。詳細は、パーツカタログをご覧になるか、代理店にお問い合わせください。

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